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光明星3号1号機(クァンミョンソンさんごういちごうき)は、北朝鮮の人工衛星。2012年3月16日に発表され、4月13日に人工衛星を搭載したと見られるロケットが打ち上げられたが、ブースト段階で不具合が発生し衛星の軌道投入に失敗した。 北朝鮮が発表した打ち上げロケットとしての名称は「銀河3号」で、積載する衛星名は「光明星3号」と発表されている。朝鮮中央通信は「光明星3号」を「高度静止気象衛星データ受信機」であるとコメントしている。一方、北朝鮮の周辺諸国、国際連合安全保障理事会の全理事国およびG8各国は、この打ち上げロケットは事実上テポドン2号もしくはその改良型の弾道ミサイルを使用したロケット若しくはミサイルであり、弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮のロケットの開発・発射の停止を要求する国際連合安全保障理事会決議に違反すると主張して中止を求めていた。それに対して北朝鮮は衛星打ち上げが目的であり、平等な宇宙の平和利用を約束する宇宙条約が安保理決議に優先すると主張して応じなかった。 == 北朝鮮による計画発表 == 2012年2月29日に北朝鮮はアメリカとの交渉で合意に至り、アメリカから食糧援助を受ける見返りとして長距離弾道ミサイルの発射実験を凍結すると発表した。その半月後の3月16日に北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は、4月12日から16日の期間(金日成の生誕100周年にあたる4月15日の前後)に人工衛星を打ち上げると発表した。朝鮮中央通信によると、人工衛星は地球観測衛星の「光明星3号」で、打ち上げロケットである「銀河3号」を用いて平安北道鉄山郡東倉里の発射場から南方に向けて打ち上げられるとしていた。北朝鮮はこの打ち上げが平和的な人工衛星打ち上げ計画であると主張している。北朝鮮はこの発射実験について国際海事機関および国際民間航空機関に事前通告をおこなった。1段目は韓国全羅北道の西方140キロ、2段目はフィリピン諸島の東方190キロの公海上へ落下するとみられた。 2012年3月23日に北朝鮮外務省報道官は、打ち上げ準備作業が「本格的な実動段階に入った」と発表し、翌24日には本体部分とみられる物体が東倉里の発射場施設に運ばれた。 北朝鮮政府は4月8日に外国メディアを打ち上げ施設へ招待し、人工衛星の「光明星3号」、打ち上げロケットの「銀河3号」および管制室の自由な撮影を許可した。案内役は「今回の衛星の打ち上げは金日成の生誕100周年を記念するものだ」とコメントした。打ち上げロケットの「銀河3号」は2009年に打ち上げられた「銀河2号」と高さ、直径が変わらず、テポドン2号を元する同じロケットであると見られる。 韓国軍の関係者は、発射施設の建築費が4億ドル、ロケットと衛星の製造費はそれぞれ3億ドルと1億5000万ドルで合計8億5000万ドルの費用を費やしていると計算している。この金額は250万トンの中国産トウモロコシの購入費に相当し、この食料があれば1900万人の国民の食料を1年間供給できるとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「光明星3号1号機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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